茉莉花茶(ジャスミン茶)<その弐>
茉莉花の香りは花の中では鮮明な方で、バラのような甘さ、蓮のような清々さ、ミントのような爽やかさ、食事の場に置いても違和感になりません。漢方の記事によると、茉莉花は、精神安定の効果があり、質の良い消化や睡眠に繋がります。
この独特な香りは、花の香り。つまりお茶とは違う香りの成分に分類されます。
違う香りのモノを上手く合わせるには、「相性」が大切です。茉莉花の自然な香りを保つためには、本来お茶の持つ香りと味・風味に気を付けないといけません。緑茶の場合は、新鮮な葉の香りに近くて、茉莉花の香りと相性が良いです。茶葉によっては、相乗効果がみられるものもあります。ほうじ茶の場合は、燃やした葉の匂いに似ていて、茉莉花の香りが隠れてしまいます。
香りもポイントの1つになりますが、やっぱり味も大切ですね。このお茶、香りは良いんだけど味が……ってこともあるかと思います。印花工程には、茉莉花にあるフェノール類が乾燥した茶葉に吸収され、茶葉中の成分は変化します。香り以外の成分もお茶に吸収されることにより、時にはお茶の渋みや苦味を強調することもあります。甘みを持つこともあります。「shall we dance?」だけの誘いで、上手い踊りが演じられるとは限らないですね。
茶兎が台湾の旅に出会ったのはこの中の僅かです。なかなか綺麗な踊りを見せてくれたペアーだよ。台湾の特有なお茶は、微発酵の包種茶、中発酵の四季春、烏龍茶と金萱茶、重発酵の紅茶。茶樹品種と環境で出来たお茶は、台湾育ちの茉莉花と相性抜群で、茶兎のコレクションにいれました。
その前まで、実は茶兎がずぅ〜と渋い茉莉緑茶を飲んでいた。。。
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