茉莉花茶(ジャスミン茶)<その壱>

茉莉花茶は、窨花茶の中で最も代表的なお茶です。実は、茉莉花茶の歴史は古く、中国の唐時代から飲まれていました。

でも、世の中には様々な花があるのに、どうして茉莉花が選ばれたでしょうか?

それは、茉莉花の運命と関わりがあります。

茉莉花茶の始まりは中国ですが、茉莉花はそうではありません。唐朝時代のお茶の文献に茉莉花茶のことが書かれています。唐朝の時代は、仏教が中国に極盛期であり、インドから経文や仏像、お香、禅文化が伝えられました。皆さんも知っている玄奘三蔵の時代です。その時に、インド産の茉莉花も大陸に持ち込まれましたと言われています。茉莉花の優雅な香りは、仏教と関わりがあり縁起物として、瞬く間に唐の上流社会に流行していきました。商も茶道も高度発展した当時、富裕層や貴族の欲を満たす為、茶商の知恵の産物として、茉莉花茶が生まれました。

更に、お茶の発展と共に、茉莉花茶の変化も進んでいます。

唐朝では、茶葉を収穫してそのまま煮るお茶や採摘して直ぐに乾燥する不発酵茶、すなわち緑茶が主流でした。茉莉花とお茶の最初の出会いもこの緑茶から始まりました。当時、陸羽(茶聖)が書いた茶経により、お茶の飲み方や製法が広く知れ渡りました。茶工芸は、時代の流れに乗ることで多様性が生まれ、緑茶だけではなく、烏龍茶や紅茶も茉莉花のパートナーになりました。まるで茉莉花を中心した舞踏会。しかし、この舞踏会の規模は只者ではない。緑茶のメンバーは、バラバラになった茶葉以外、輪形、球形、大球形もいらっしゃる。同じことで、烏龍茶と紅茶のメンバーも条形と球形があります。そして、茶樹の品種と産地により、数え切れないお茶が舞踏会に登場しました。茉莉花、目眩ほど困りますね。

そこで、「相性」で相手を決めましょう!

茉莉花との相性は、合わせた後の香りや味と言うことです。よって、誰でも簡単に寄れる軽いものではないよ。


茶兎茉莉 ChaUsa Jasmin

厳選した台湾窨花茶への思惟 美しい出会の瞬間は、素直な自分に返る それは良いお茶との邂逅 素朴な 自然な 茶湯からの映し 目で感じる 鼻で感じる 舌で感じる 耳で感じる 心で、感じる

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