台湾茶 + 花

お茶に生花などで香り付けしたものを『窨花茶:くんかちゃ』と云います。

皆様も一度は口にしたことがある!?ペットボトルでもお馴染みのジャスミン茶(茉莉花茶)も窨花茶の1つです。

でも窨花茶ってどうやって作るの? 香料を使ったりしてないのかなぁ? こんな疑問があると思います。

『茶兎』が、窨花茶の歴史・製法ついて簡単に説明致します♪

窨花茶の歴史

窨花茶(Flower- scented tea)とは、中国の宋朝に起源があります。


茶兎:はじめに『窨』という馴染みのない漢字の説明させて。

『窨:くん』は、日本語の“薫”と同じ発音。

中国語では二つの発音があり、

[Xun]:薫と同じ、火を使い香りを出すイメージ

[Yin]:印と同じ、うつることのイメージを強調。

『窨』の意味は、茶葉に花や木などの香りを染み込ませる。

茶兎:窨花茶の最初の歴史的資料は……

宋朝:南宋には<調燮類編>に最初記録されている

   新鮮な花と茶葉を一層一層重ねてから磁器の壺に入れ紙を隙間に詰め封入する。

   壺を沸騰したお湯の中に入れ加熱してから冷やす。

   茶葉を紙で包んで焙煎し、完成。

   これが花茶のはじまり。

明朝:正式に“窨製技法”として<茶譜>に記録が残っている。香る花の全般がこの手法に使用できる。

   竹籠に紙を敷いて、上層の籠に茶葉を置き、下層の籠に新鮮な花を置き、密室で一夜置く。

   翌日に新鮮な花を入れ替わる。

   繰り返し行うことで、“一薫”、“三薫”、“六薫”などの製品が出来上がる。

茶兎:近現代の窨花茶の多くは、明朝の製法を使用してるものが多いよ。次は現代窨花の工程を絵を使って説明しますね ♪

窨花のプロセス

茶兎:原理と製法

 新鮮な花が咲くときに放つ香気・香味成分を含んだ湿気を茶葉のもつ毛細管現象を利用して、お茶に花の香りを移すことが出来る。このことを印花という。

1. 茶葉を焙煎して印花に適した状態にする。

2. 新鮮な花が咲く前に手作業で雑味になる部分と傷んだ花を取り除く。

3. 花と茶葉を層ごとに交互に積層させ8時間以上置くことで印花を行う。

4. 苦味・渋みのもとになる花を丁寧に取り除く。

5. 数日~1ヵ月ほど寝かせてから、改めて焙煎するとこで、お茶の風味と花の香をマリアージュさせ完成。

6. お茶の試飲


茶兎:窨花茶について簡単に説明しました。奥が深いんです。。 Let's enjoy Flower- scented tea !

茶兎の窨花茶

 茶兎の窨花茶は、宋朝の古法を基に現代技術を組み合わせることで生み出されています。

 一般的に6薫など印花の回数が多いほど香りも強く高級とされていますが、茶兎では1回のみ印花をしています。お茶への影響,上品な香りを追求した結果、1度の印花でも味・香りともに素晴らしいお茶を実現しています。

 台灣の焙煎師が、自ら茶農を訪ねて花に合う春茶・冬茶を選りすぐります。さらに、花農を限定することで、自然栽培・有機栽培で育てられた花を収穫してからすぐに印花を行うことが出来ます。現地で行うことで、新鮮な花の香りを損なうことなくお茶に香りを移すことができます。焙煎師のセンスと匠の技から生み出される自然な香気が漂う100%台灣産窨花茶。香・味・品質ともに素晴らしく、健康面でも安心出来る厳選したお茶のみ取り扱います。